モクセイ

  モクセイは花芽がつくのが8月で、花が咲くまでがとても短く、秋の訪れを
教えてくれる樹木です。もくせいはとても強い匂いがします。遠くまでその香りが
届くので、別名「七里香」ともいうようです。なんともいえない甘く芳しい香り・・・。
もくせいのすがしい姿とあいまって常に変わらぬ人気の秘密ではないでしょうか。
黄色い花をつけるのがキンモクセイ、ギンモクセイは白い花をつけます。花の形は
似ています。匂いはキンモクセイの方が優っているようです。
 きんもくせいはほとんどの花が色をつけたまま散っていきます。強い風や雨が
あるとすぐに散ってしまい、儚さが漂います。

  もくせいは育ちが早く、すぐに大きくなります。ですから家や塀のそば、
通路脇など、あまり近づけて植えてしまうと、あとで窮屈になってしまいます。
もくせいは自然にほうっておいても、あまり形が乱れることはありません。
花芽は今年伸びた新しい若い枝のつけ根に作られるので、花を見るためには
春先から開花まで切ってはいけません。新しい枝を伸ばしたい時は花が落ちた
あと枝先をつめると良いでしょう。いらない枝を省くときは必ずつけ根を切ること。
生育が早いため、よけいまとまりがなくなってしまいます。
 また、花付きが悪い原因に肥料のやりすぎ、栄養不足があります。窒素が
多くならないように燐酸、カリなどを多く含んだ有機肥料を与えると良いでしょう。

  花言葉  あなたは高潔です (キンモクセイ)  初恋 (ギンモクセイ)