梅

(臥竜梅)


 「吾妹子(わぎもこ)が 植えし梅の木 見るごとに 心咽(む)せつつ 涙し流る」
    万葉集 大伴旅人
 
  手入れ
 「 1月下旬〜 5月頃に開花。 桜とちがって、咲き方も散り方もゆっくり。ふつう、
白梅の方が紅梅より早く咲き出します。「桜切る馬鹿、ウメ切らぬ馬鹿」のことわざ
でもご存知のとおり、ウメは萌芽力が強く、少々思い切って枝を落としても大丈夫
です。庭木は12月下旬〜翌年1月中に剪定しますが、鉢植えは花後に剪定します。
庭木では枝数を少なくすると自然に古木の味わいを出すことができます。
 ウメは適当に形を整えるだけであれば、花芽を残して枝を落とせばよいのですが、
枝先の伸びる勢いがよいので、それだけではだんだんと花が上のほうにいって
しまい、ウメの味わいが出せなくなってしまいます。ウメはほうっておいても伸びて
いくので、枝は短めに剪定したほうがよいでしょう。
 ウメの風情は和風庭園によく似合います。花つきをよくするためには、思い切って
剪定し、小ぶりにまとめ、春に伸びた枝を落とさずに花をつけさせ、夏芽は伸ばさない
ようにすることです。 別名「春告げ草」・「風待ち草」

  原産地:中国。奈良時代に遣隋使・ 遣唐使 持ち帰ったと伝えられています。
江戸時代に各地で梅干が非常食として多く用いられたため、梅林が全国で見られる
ようになったとのことです。 


  花言葉 「厳しい美しさ、あでやかさ」